トップインタビュー JESライタス ステファン・ワーグナー 代表

携帯サポート開始、モバイルをリブランド プレゼン動画刷新、見込み客に特化





▲「RayL」ブランドに刷新したモバイルは、運用をハイホー社に移行したことで、MLM事業により集中可能に
 JESライタス(本社・東京都港区)が売上を伸ばしている。1月〜9月は前年対比で2割増。主力である電気の単価上昇、新たに開始した携帯電話等のサポートサービス、地方の組織拡大が貢献した。新規は登録キットの値下げが寄与。勧誘に不慣れな会員が使いやすいプレゼン動画を提供する。代表取締役のステファン・ワーグナー氏に話を聞いた。(インタビュー実施日は10月15日)
 

売上20%増
会員数10%増

   ――今期の売上の見通しを伺いたい。
 「具体的な数字は控えたい」
 ――昨対比は。
 「当社は昨年の体制変更(※)に関連して、会計年度を3月期に変更した(従来は12月期)。このため、会計年度に基づく比較は難しい。
 2025年に入ってからの売上で言うと、1月〜9月の累計額は昨年の同期間を20%上回っている。10月〜12月の成長率は昨年を更に上回る見通し」
 ――アクティブの会員数は。
 「具体的には控える。3月末時点と比べた場合、現在の人数は10%増えた」
 ――増収の要因は。
 「2つある。1つ目は、電気の単価が市場全体で上がったこと。当社のMLM事業に占める構成比は、契約数ベースで電気が最も大きい。料金の上昇が反映した。
 2つ目は、携帯電話やパソコンのサポートコンテンツの取り扱いを新しく始めたこと。故障、不具合などのトラブルに専門のスタッフが自宅等を訪問して作業するサービスが割引価格で利用できることに加え、故障修理にかかった費用が保険金として支払われる。この売上が上乗せされた」

登録キット、半額に
新規「非常に好調」

 ――電気小売りは競争が激しい。料金が上がると、より安い他社への乗り換えが生じやすい。
 「電気はサービスの品質に差がない。ユーザーの比較材料は価格だけと言っていい。常に最安値を求めている方は、そもそも当社を選択肢に入れていないと思う。
 一方で、IBO(=ビジネス会員)となって人に紹介し、契約してもらえれば、コミッションを得ることができる。料金と報酬のバランスを考えると高くはない。
 また過去には、市場価格より低い料金を提供できていた時期がある。市場の取引相場の変動次第で安くなる」
 ――電気の契約プランの変更や追加は。
 「行っていない」
 ――今後は。
 「魅力的なプランを用意するため、(電気サービスを提供する)ティーダッシュ社と努力を続けている」
 ――売上に占める携帯電話等のサポートコンテンツの構成比は。
 「15%くらい」
 ――会員数の増加の要因は。