DS化粧品市場 SNS・インフルエンサーの活用

変わる外向きの施策



▲若手グループ「ONE LOVE ONE HEART」を起用してSNSでプロモーション展開(日本メナード化粧品)


 「昔は、市場に出ていない製品の火付け役を担っていたのはダイレクトセリングだった」。ダイレクトセリング業界で長年マーケティングを担当してきた50代男性の言葉だ。その人続けて、「その次は、テレビショッピングでブームが起こるようになった。その次はインターネットがその役割を果たしたが、現在はそれすらも市場が飽和している」と述べた。男性の話の通り、2000年代までは訪販やMLMといったクチコミベースの販売チャネルは、新ジャンル製品のテストマーケティング的な側面が強かった。例えば、現在では一般的に認知されている「ノニ」や「アサイー」「マンゴスチン」といったいわゆるスーパーフルーツを原料とした飲料等の製品は、MLMのマーケットで認知が広がり、その後、一般流通に拡大していった。しかし、情報通信手段の急速な発達に伴い、従来型のクチコミビジネスではインターネットでの情報拡大スピードに太刀打ちできず、事業者側、消費者側も新しい販売チャネルに関心が移っていった。
 インターネットの活用を前提とした社会となった現在、ECに新商品を出すだけでは情報に埋もれてしまう。そのため、ブームの火付けには、あまたの情報から一歩抜きんでることが不可欠であり、それがSNSやインフルエンサーを活用した情報の伝達だ。もっとも、それすら一般的となっているが、ダイレクトセリング企業でもここ数年、それらのツールの活用が活発だ。




(続きは2026年3月5日号参照)