ポーラの商品政策 二極化でハイブランド化≠ノ拍車

新規ユーザーへのフックが課題


▲高級感のあるデザインでコアユーザーに訴求(写真は6月に発売するB.AグランラグゼWマスク)


 ポーラ(本社・東京都品川区、小林琢磨社長)が、商品政策でハイブランド化を強化している。化粧品市場では、コスパ重視のブランドと高機能・高価格で訴求するハイブランドの二極化が進んでおり、ダイレクトセリング化粧品市場においても、老舗企業を中心に高付加価値化へ舵を切る動きがみられる。ポーラはその代表格であり、最高峰ブランド「B.Aのグローバル化、「B.A」と並ぶ看板ブランド「アペックス」のさらなるパーソナライズ化によって、ポーラならでは≠フ付加価値を高めている。
 ハイブランドシリーズを揃えているポーラのラインナップの中でも、「B.A グランラグゼ」は別格の位置づけで、ポーラ自身がB.Aの頂点≠ニ位置づけるほど。初代「B.A グランラグゼ」は2006年にデビューし、それ以降、最高峰アイテムとして展開してきた。中でも、2024年10月に発売した「B.A グランラグゼ O(オー)」は、50グラム・税込13万2000円という、高級クリームの中でもひときわ目立つ価格設定。一時期、10万円オーバーの超高級クリームをいくつかの化粧品企業が相次いで発売するブームのような時期があり、現在もラインナップとして販売を継続しているケースもある。化粧品開発の粋を集めたアイテムとして、話題作りを兼ねての商品政策とも言えるが、ポーラでは、この「グランラグゼ」のシリーズ品を6月1日に発売し、ブランドを強化していく狙いだ。
 新アイテムの「B.A グランラグゼ W マスク」は、27ミリリットル(1枚)×6包で税込2万3100円の、数量限定のシートマスク。単純計算で1万あたり3850円のマスクであり、前出の「グランラグゼ O」と比べれば価格面のインパクトは小さいものの、それでもシートマスクとしては別格の価格設定。一例として、この時期に需要が高まるポーラの美白ブランド「ホワイトショット」のマスク(QXS)は、1枚18ミリリットル×7包入りで税込7480円。同アイテムでも高価格だが、「グランラグゼ」はそれをはるかに上回る強気の設定だ。

(続きは2026年3月26日号参照)