米FLP社が米FTCと和解 MLMで得られる収入の虚偽説明、禁止など条件に

77%の「FBO」収入得ず、MLMを5月に終了へ

 MLMに参加した消費者の大多数がビジネス活動を通じてほとんど収入(Earnings)を得られていないか全く得られていないのに、収入を得られるかのように偽る説明を行ったなどとして、米FTC(連邦取引委員会)は4月14日、MLM大手のフォーエバーリビングプロダクツ(以下FLP、米アリゾナ州)をFTC法第5条(不公正または欺瞞的な行為・慣行の禁止)違反でアリゾナ州連邦裁判所に提訴し、収入に関する虚偽の説明を恒久的に行わないことなどを条件にFLPと和解したことを発表した。

FTC、22年に調査開始

 主な和解条件は、
 ・収入に関する説明を裏付ける資料を用意し、米国の消費者から求められた場合、提供しなければならない
 ・参加者が収入をすでに得ている/得る予定/得る可能性が高いという虚偽の説明をしてはならない
 ・収入を得られない理由について、収入を得られない参加者は努力していないといった説明などを含む虚偽の説明をしてはならない
 ・参加者が自分のダウンラインに他の人を勧誘する可能性が高いと誤解させるような説明をしてはならない
 ・消費者にとって重要となる、MLMビジネスの機会に関するその他の事実について虚偽の説明をしてはならない
 また、23年1月以降にFLPに登録し、製品の購入・販売、勧誘を行うか、その他MLM事業に関与した全ての消費者に和解内容をメールで伝える必要がある。
 FLPは、本件発表に先立つ4月1日、MLMの新規登録受付を5月1日をもって終了する決定を会員に伝えていた(4月16日号3面既報)。和解の合意書はFLP側の代理人2名による3月6日付のサインがある。
 一方、和解条件は、FLPがMLMを行うことを禁じていない。FLPは訴状におけるFTCの主張への認否を行っていない。
 提訴されたのは、法人がフォーエバーリビングプロダクツインターナショナルLLC、フォーエバーリビングドットコムLLC。個人がCEOのグレッグ・マーン氏と社長のエイダン・オヘア氏。
 訴状によれば、FTCは22年10月、調査に着手。CID(Civil Investigation Demand、民事審査請求)を活用し、収入に関する説明や、説明が虚偽の内容を含む可能性などに関する文書等の提出を求めた。

(続きは2026年5月7日号参照)