東京都の「通報サイト」 誇大広告関連、急増理由は特定個人
悪質商法関連、訪販処分3件の端緒に

受付件数は、悪質商法関連が620件(グラフ参照)。前年度比は7.6%増で4年ぶりに増加させた。
特定商取引法の取引類型毎の通報は通信販売が231件で、全体の37.3%を占めた。訪問販売は123件で19.8%。
増減率は通販が15.5%増、訪販が11.5%減。訪販は21年度(219件)をピークに減少が続く。
通報内容別の件数は、126件だった偽サイトが最多。全体の約2割を占めた。これに、定期購入・サブスクリプションサービスの35件、レスキュー商法の32件、点検商法の22件などが続いた。
訪販系の通報のうちレスキュー商法は、ゴキブリ駆除の代金をネット広告で「〇千円〜」と表示していた事業者に連絡したところ、来訪した作業員から大幅に高額な料金を請求され、「このままだと大量発生する」と不安をあおられて薬剤散布も追加で契約してしまったケースがあった。
点検商法は、分電盤の安全点検を名乗る電話を受け、大手電力会社だと思い承諾し、事業者から「分電盤が古く、漏電の危険がある」と言われて交換工事を契約したが、契約書を見ると聞いたことのない事業者だったといったケースがあった。
誇大広告関連の通報は133.6%増の703件。2倍超に急増し、受付開始後の8年間で最多だった。
WEB広告、SNS広告に関する通報が622件で、全体の88.5%を占めた。内容は、景表法の優良誤認表示関連が594件で、85.5%を占めた。他は、有利誤認表示が77件、BtoB取引が9件、指定告示が8件。
一方、都の消費生活部取引指導課によれば、前年度比で増加した約400件のほとんどは、特定の個人の情報を提供するものだったという。景表法に基づく行政指導や処分の端緒になり得る内容は含まれていなかったとみられる。
誇大広告関連の通報は、24年度も特定の個人に関する情報が90件近く寄せられており、当時の同課の説明によれば、「(当該個人の)パーソナリティー等に対する個人的な感情」が強く窺えたという。
