ポーラ・第2四半期業績 組織縮小に歯止めか
ハイブランドで攻勢強める
新しいポーラ像£示

好調なオルビス
ポーラも改善傾向
ポーラ・オルビスホールディングス全体の業績については、営業利益が想定を上回って大幅な増益を達成した。主力のビューティケア事業の実績をみると、売上高が812億7000万円で前年同期比1.3%増と増収に転じており、営業利益では同23.4%増の99億4900万円と20%超の増益となった。このうち、ポーラブランドについては、売上高が同2.0%減の435億9200万円、営業利益が同7.1%増の55億7400万円。前年同期との比較では減収幅が縮小し、増益に転じている。グラフ1では、2009年12月期から直近の2026年12月期第2四半期までの売上高および営業利益率の推移を示した。また、グラフ2では販売チャネル別の売上構成比の推移を示した。
他のブランドの売上高をみると、オルビスブランドが同5.6%増の261億6300万円、Jurliqueブランドが同5.1%増の38億8700万円、育成ブランドが同5.6%増の76億2700万円となっている。最も売上が大きいポーラブランドを除くすべてのブランドで増収を達成しているが、特にポーラブランドと並んでグループの一翼を担うオルビスの売上増加がグループ全体の増収に寄与した。また、損益面においては、オルビスブランドが同24.3%増の52億1400万円を大幅増益。Jurliqueブランドは4億5100万円の損失(前年同期は9億2600万円の損失)、育成ブランドは3億8800万円の損失(同4億500万円の損失)の損失を計上した。
前年同期の時点では、ビューティケア事業の中で唯一オルビスブランドが増収を達成していたが、今四半期ではグループ全体で改善傾向がみられる。オルビスでは、発売1周年を迎えたクレンジングオイルが好調だったことや、直販チャネルにおいて高機能・高価格アイテムが伸長した。売上構成比は直販チャネルが76.6%、外部チャネルが22.2%で国内全体で98.9%を占める。海外は1.1%となっており、ポーラブランドに比べると国内比率の高さが顕著だ。チャネル別の売上は、直販が前年同期比1.3%増、外部チャネルが同32.4%増で国内全体では6.9%増。一方、海外は中国法人の清算の影響で前年同期比50.5%減と大幅減となったが、ASEANおよび東アジアにおいては需要の回復・拡大の動きが続いているという。オーストラリア産の原料を用いたオーガニック化粧品を展開するJurliqueブランドは、メーン市場であるオーストラリアでECチャネルが堅調に推移したが、直営店・百貨店では前年を下回った。中国ではECが2ケタ成長したが、百貨店や越境ECが苦戦した。
回復のカギ握る最高峰「B.A」
ポーラブランドは、売上規模ではビューティケア事業の53.6%、グループ全体でも51.6の占有率をもつ。近年はオルビスブランドの勢いが目立つとはいえ、グループ全体では未だポーラブランドの存在感は大きい。販売員の高齢化や、それに伴う販売網の縮小という大きな課題を抱えてはいるが、ここにきてコロナ禍で受けた打撃から脱却し、回復への兆しも見え始めているようだ。
